Saturday 6 September 2014

様々な買い物

提灯を購入させていただいた、長野松本市の末広屋さんの話が出たので、他に私がいる間に関わった注文に関して書いてみます。


提灯屋は提灯のみならず、看板一般をサインライターのように商いしてたのでは、と前回思いつきで書きましたが、末広屋さんも、提灯の他、幟、幕、半纏やうちわなども扱っておられるようです。
また私たちが、房を必要とした際、提灯の下に付けるものがあると教えて下さいました。サイズも種類も色々。



絹製のモノから、ポリの安いものまで、何種類か色んなところから買ってみました。安いのはすぐフサフサのところがちり毛になってしまい、みっともないものでした。

切腹の際に、巨大なものがいることになり、そんなサイズのものが見当たらなかったので、小道具作成スタッフが、オリジナルを参考に作ったもの。
とても奇麗にできてました。



房を探していた際に、見つけた宮忠さんは伊勢の飾り金具を扱っているメーカー。神棚から、お御簾、几帳、また宝珠や注連縄なども扱っておられます。本編から全くカットされてたお寺のシーンや、トーナメントの際にショーグンが座る席の金具などを注文しました。


ふすまの引き手などをお願いした、おべや平安京
時間を忘れて、カタログを見ていて楽しかったし、建築のお話も面白かった。
引き手だけでこんなに種類が!そしてデザインが楽しい!

桂離宮に、この仕事の後に行った際、やっぱり引き手を見てしまいました。知らなかったら、気付かない世界。

ここ経由で見つけた、株式会社マスミ。和紙製品の取り扱いが多く、裏打ちや表装もされており、裂や糊、刷毛等も扱ってられます。ここからは、お軸の下に重しとして付ける、風鎮をいただきました。このカタログも見てて楽しい。風鎮っていう言葉がすでに良い。


和蠟燭を注文したのは、福井県の小大黒屋。ロウソクに和風もあるのか、と思って見たら、なるほど見覚えがある。よくお花や景色などの絵を描いて売ってるのを見ます。まっすぐや、反り返ったイカリ型など種類があった。サイズもこんな様々。


これも量が足りなくなった後は、作ってました。色が独特。

扇。
バイヤーがあらかじめ大量に日本で買ってきていたにも関わらず、この人のがない、この時のがない、と追加で後から注文して、助けていただいたのは京扇堂。扇も色々な種類があるようで、知らないことばかり。


 お飾りやお祝いの時のものから、舞の扇、寸法、ひいては檜扇に付ける房の相談や、絵を書く時の注意などもお電話で気軽に教えて下さいました。


檜扇を買って送っていだいた後に、書く絵を決めていた際、字書いてみるか、と言われたものの、素がこんなに奇麗なので(しかも良い匂い)、お値段も良いし、怖くて書きませんでしたが、今思えば書いておけば良かった。

また、注文ではないのですが、高野山の資料の中でデザイナーな気に入り、コピーを作りたいとしたもの、「幡」と書いてばんと読むものがありました。イカみたいな形、、、。


高野山の本堂、弘法さんが居られる手前の橋を渡る時に、両脇にあるもので、結界というか、境を表したものだそう。名前すら知らずに調べ方も分からず、事務所に電話して事情を説明しました。
対応して下さった方も訳が分からなかったと思いますが、仕舞には画像の著作権のなんやらの書類にサインしてどうこう、という話になってしまい、画像を使うんじゃなくてーと説明してるうちに、丁寧かつテキパキとした上の方が電話に出て下さり、紋や模様などをそのまま使うのでなければどうぞ、と言って下さりました。有り難かったです。

これも写ってないと思いますが、お寺の前に似た形でありました。


あと馬具でお世話になったところもありました。

皆様とても協力的で(まあ仕事ですが)映画で使う、と言うと、前のめりになって下さる気の良い方が多く、お手入れや作り方なども気さくに教えて下さいました。
やはり京都や伊勢など都があった所に多く技術が継承されているのを知ると嬉しく思いました。
日本に帰った際に御店にお邪魔したら見せていただけますか、と聞いて快諾して下さった扇屋さんや、表装屋さん、まだですが、いつかお邪魔してもっとお話お伺いしたいです。

No comments:

Post a Comment