Monday 16 December 2013

提灯、、、

最初から分かっていたタスクの1つとして提灯書きがありました。実際の提灯に書いた経験はなし、でこぼこの上に書く、に挑戦です。とにかく安く買って来たものにトライしてみることに。やっぱりまっすぐ線が引けません。紙にすらすら書くのと勝手が全く違うものです。これは、紙を提灯の骨組みに貼る前に書いているのでは、と思いました。でもそうすると、でこぼこによって、貼る前にまっすぐ書いた線が、貼った後だと直線に見えなくなります。Youtube で検索してみたら、スケルトンを書いて、ふちどりなどしてから肉をつけていく、とありました。さっそく挑戦。
こうなるとレタリングです。意外に苦戦しました。あと気付いたことは、だいたい提灯は目より上の位置につられるもの。棚の上などに置いてから見てみると、書いてるときに球体の真ん中に書いたつもりでも、下から見ると、全体の上部にバランスがあるように見えました。



撮影はハンガリーのブタペストでもありました。そこでは置屋さんの店先を飾る色っぽい提灯を、、、。赤い地の色はペインターさんにスプレーで塗ってもらった後に、四角い金箔を貼って、その上から字を。字は全部ペンキです。屋外に使われるものは全て水溶性のペンキでした。
巷は Prince William と Kateのお祝いで祝日なところを、提灯大量生産中でした。
これらはお祝い用のもの。ペインターさんが古そうに見せるために真っ白の提灯を汚れた色にした後、上と下に吉良色の紫を。それが乾いたら私が引き取って、字と紫の丸を入れていきます。全て、祝、寿、結などのめでたい字をデザイナーのリクエストで書体を混ぜて書くことに。篆書は直線が多いので、でこぼこの上には楽でした。

このへんになると要領が分かって来て、ふちどらないで、まず字を雑に書いたあと、肉をつけながら整えていく方法が一番早い、と私なりに結論を出しました。2週間くらいずっと、それも一人で、提灯ばっかり書いてた気がしますが、合計これで214個くらい書いたようです。それでも最初の希望の数に足りませんでした。間に合わない、足りない、と言ったところで人を助けにくれるわけでもない、と同僚にぐちっていたら、まあ出来ないなら出来ないで、ケイコのせいではないから、と言われて、一気に気が楽になったものです。セットでの提灯の並べ方も、私は書体をまんべんなく混ぜて欲しいと思っていたのですが、時間がまるでなかったのでそれどころではありませんでした。


後半になって、違うシーンで使う提灯に再挑戦できる機会がありました。全部で6つ書けばよく、時間もあったので、デザインも、実際の作業も時間をかけてゆっくりできたので、1つ1つのデキは、紫軍団より良かった、と思います。

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