Sunday 18 January 2015

旗指物 はたさしもの

旗指物、と聞いた時、私は何も思い浮かべる事ができませんでした。

馬印、はたさし、とも言うようですが、戦場で敵味方を見分けるゼッケン(!)のようなもののようです。それぞれの家や城、領地の目印が染められた旗を、棒にさして背中に差し、身分証明にします。



これらは今でもある馬追いや、祭りの際の画像です。かっこいいですね。先日書いた幟もそうですが、大量旗とかこの手の大判の布はちょっとドキドキします。

「旗上げ」「〜の旗のもとに」「旗を巻く」などと、今でもまだ通用する言い回しがあります。

馬上の武士が着ける場合は背中に竿を入れる筒のようなものを装着して、そこへ差したようです。

デザイン的にもとても面白く、調べてみると、陣羽織や兜などのデザインと共に、シンプルだけど素敵なものが多くあります。
有名なところで、風林火山と昆、またひょうたんや、六文銭など、今でもタオルやストラップなどになって商品として人気のものも多くあるようです。

試合会場の舞台背景として私たちも作ることになり、字が入っているデザインも多かったので、私もおもしろがって色々考えてみました。

参加チームはアサノとキラ、虎、猪、あと魔物チーム(?)という設定。試合が青い蓮の花の名前のもとに行われる設定だったため、蓮のデザインもあります。
端のメモ書き、国士無双が何を意図していたのか、記憶にないです。
華経と一天四海はともに日蓮宗です。

しかしこれと同時進行で、キラの紫の提灯制作が、とても急がないと間に合わない感じで進んでいました。

結局、字の旗はなしになり、絵になりました。何せ数が多かったので、布チームが竿に通すようにベロを付けてゆくのと、絵チームが塗って行くのとが間に合わず、チームを問わず、絵心が少しでもある下っ端は総出で色を塗っていたのを覚えています。

私も提灯で死にそうになると机に戻って猪を塗っていました。


絵チームが下絵を塗った上に手で猪を写して塗ります。屋外用なので水溶性のペンキです。猪というか何かもっと怖い生き物のようです。でもこういう文献が資料であったのです。塗る前に金箔を貼っている旗もありました。

結果、旗指物というよりは、全て幟、旗になりました。
青天に大量の旗がなびいてる風景は、やっぱり心が踊るものでした。



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