キラやミカの寝室や書斎の調度品を揃える時に、冊子類を作るチャンスがありました。お琴の楽譜などの興味深いものも資料にはありましたが、日本からバイヤーが買ってきたものの中に、謡の本も多くありました。
ゆっくり初めてみましたが、木版のようで、字がカクカクしてて良い。ドイツの木版の字を思い出した。
それでも本を開いて見ると、下より上に余白が多く、閉じてあるところ、頁の端はぎりぎりまで字がある。袋とじだからか。
西洋の手書きの古い本は、上より下の余白が多く、ページを繰る時に手が触れる頁の端っこは空いている。違いが面白く思いました。
その通りコピーして書いてみる。
浮世絵もそうだけど、日本の江戸時代の版画一般、デザイナーや絵描き、版元の名前は残ってるけど、彫った人も凄いと思う。
表裏表紙付けて、和綴じで出来上がり。この頃は撮影スタート前で時間があったからこういうお試しをしてる間があった。この後キラ家の作法本を作って、塗りの箱に入れたりした。
資料の中にこういう物が。何か調べてみると、殿中のお作法集のような。お殿様が居られる部屋に、どう控えていて、入って、ここでお辞儀して、こっから出る、というような見取り図が見られ、類似のことを集めて冊子にしたものの様子。面白そうなので真似することに。
それを、イノシシとか虎隊が試合をする場面(Blue Lotus 青蓮試合と呼ばれてた)のセット準備が進められていた時、その試合会場見取り図とすることに。
冊子にして、4−5冊をひとまとめに、資料をもとにそれをまた巻にして、絹紐で結んでまとめる。
デザイナーお気に入り。
アートディレクターと話して、来場者へ門で配れば良いのでは、と。
「いくつ要りますか」
「200くらい。明日の晩だから、撮るの。」
手で書いてたら間に合わないので、コピー機が受け付けてくれる、それらしい紙を選んでコピーして、折って、糊付けて。
200できて間に合いました。
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